9.1.3 分析及び評価 組織は、監視及び測定からの適切なデータ及び情報を分析し、評価しなければならない。 分析の結果は、次の事項を評価するために用いなければならない。 a) 製品及びサービスの適合 b) 顧客満足度 c) 品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び有効性 d) 計画が効果的に実施されたかどうか。 e) リスク及び機会への取組みの有効性 f) 外部提供者へのパフォーマンス g) 品質マネジメントシステムの改善の必要性 注記 データを分析する方法には、統計的手法が含まれ得る。
9.2 内部監査 9.2.1 組織は、品質マネジメントシステムが次の状況にあるか否かに関する情報を提供するために、あ らかじめ定めた間隔で内部監査を実施しなければならない。 a) 次の事項に適合している 1) 品質マネジメントシステムに関して、組織自体が規定した要求事項 2) この国際規格の要求事項
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ISO 9001:2015 規格要求事項
b) 有効に実施され、維持されている。
9.2.2 組織は次に示す事項を行わなければならない。 a) 頻度、方法、責任、計画要求事項及び報告を含む、監査プログラムの計画、確立、実施及び維持。
監査プログラムは、関連するプロセスの重要性、組織に影響を及ぼす変更、及び前回までの監査 の結果を考慮に入れなければならない。 b) 各監査につて、監査基準及び監査範囲を定める。 c) 監査プロセスの客観性及び公平性を確保するために、監査員を選定し、監査を実施する。 d) 監査の結果を関連する管理層に報告することを確実にする。 e) 遅滞なく、適切な修正を行い、是正処置をとる。 f) 監査プログラムの実施及び監査結果の証拠として、文書化した情報を保持する。
人々の参画(Involvement of people)組織のもっとも重要な要素は人である。組織の人々の能力や知識を最大限に発揮させるよう努力しなければならない。これはできる限り開かれた経営を行うことにも通じる。経営側が何を考えているのか全く分からないというような閉鎖的な仕組みは、組織の構成員にある種の不信感を与えるからである