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iso45001 マニュアル 2018

担当 前原

〒885-0112 宮崎県都城市乙房町1690-10

リスクと機会iso45001 マニュアル サンプル 労働安全衛生

リスクと機会

例  6.1.1 (リスク)エネルギーコスト上 昇 (機会)省エネ製品開発
企業が行うべき内容

1.リスクへの取組みを計画する。
└まずはどうのようなところで、どのようなリスクがあるか洗出し、どうすればそのリスクを回避又は排除できるか、 どうすればリスクを緩和できるか計画を立てる。すべてのリスクを回避できるわけではないので、優先順位を決めて削除できるものから削除する。受容するものは受容すると決める。

2.計画通りに実施する、取組みを行う。

3.取組みの結果の有効性を確認する。

4.有効性の確認から学習し、改善する。

6 計画 6.1 リスク及び機会への取組み 6.1.1 一般 (1)規格要求事項のコンセプト 規格の意図は、環境マネジメントシステムの計画をするための前提条件としてリスク及び機会を 決定することである。リスク及び機会は、環境側面、順守義務、外部及び内部の課題、利害関係者 の要求事項に関連するものを決定する。リスク及び機会は、従来からの管理対象であった著しい 環境側面、順守義務に加えて、環境マネジメントシステムの中で管理することが求められる。
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(2)解説 6.1は「リスク及び機会への取組み」として、6.1.1一般、6.1.2環境側面、6.1.3順守義務、6.1.4取 組みの計画策定と 4 つの箇条で構成されている。 計画の前提として定めたリスク及び機会、著しい環境側面、順守義務は、6.1.4 で管理の方向性 を整理し、この後の環境マネジメントシステムの中(例:環境目標、運用の計画及び管理、緊急事 態の準備及び対応、監視測定、分析及び評価等)で計画、運用、評価をする。

① 環境マネジメントシステムの計画を策定するとき,組織は,次を考慮する。 – 4.1 外部及び内部の課題 – 4.2 利害関係者のニーズ及び期待 – 環境マネジメントシステムの適用範囲 リスク及び機会、著しい環境側面、順守義務を決定する際に、4.1 の外部及び内部の課題、利害 関係者のニーズ及び期待、適用範囲について考慮することが求められる。 ISO14001では「考慮する」と「考慮に入れる」の言葉が出てくるが、附属書 A.3にはその違いは以 下の説明がされている。 「“考慮する(consider)”という言葉は, その事項について考える必要があるが除外することができ る,という意味をもつ。“考慮に入れる(take into account)”は, その事項について考える必要があ り,かつ,除外できない、という意味をもつ。」 これらの言葉は、2004 年版の目的及び目標を設定する際にも「法的要求事項及び組織が同意 するその他の要求事項並びに著しい環境側面を考慮に入れること」「技術上の選択肢,財務上,
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運用上及び事業上の要求事項,並びに利害関係者の見解も考慮すること」と使われている。要求 の強さは 2004 版と同様に考えたら良いだろう。 対応は組織にまかされているが、“考慮する”“考慮に入れる”を行った結果がどうなったかの説 明ができることは必要である。例えば、4.1、4.2 に関連するリスク及び機会及び環境側面があれば 抽出するか、環境影響評価の際に考慮する。順守義務は元々4.2 との関連性がある。

② 次の事項のために取り組む必要がある,環境側面,順守義務、4.1及び4.2で特定したその他 の課題及び要求事項に関連する,リスク及び機会を決定する。 – 環境マネジメントシステムが,その意図した成果を達成できる。 – 外部の環境状況が組織に影響を与える可能性を含め,望ましくない影響を防止又は低減す る。 – 継続的改善を達成する。

リスクは用語の定義 3.2.10 で「不確かさの影響」とあり、更に注記において「影響とは、期待され ていることから、好ましい方向又は好ましくない方向にかり(乖)離することをいう。」とある。またリスク 及び機会は定義 3.2.11 で「潜在的で有害な影響(脅威)及び潜在的で有益な影響(機会)」とある。 ここで判らないのは、リスクは好ましい方向と好ましくない方向があるが、更にリスク及び機会になる と有害な影響(脅威)と有益な影響(機会)があるといっていることである。リスクは有害な影響(脅威) だけでなく有益な影響(機会)を含み、機会は有益な影響(機会)と解釈されるのか。具体的に何を リスクとし何を機会とするのか判りにくい。 ここはリスクと機会の個々の対象については規格では定めておらず、「リスク及び機会」は、一体 の言葉として捉え、組織の判断でこれはリスク、これは機会として決定すれば良いのだろう。環境影 響には有害と有益があるが、それを引き起こす環境側面の有害、有益に区分の定義はなく、組織 が定めることで良いのと同様である。 規格要求にあるように、リスク及び機会は著しい環境側面、順守義務、外部及び内部の課題、利 害関係者のニーズ及び期待を発生源とするものを決定する。また、6.1.2 環境側面、6.1.3 順守義 務の注記でも著しい環境側面及び順守義務がリスク及び機会を「もたらしうる」ことを示している。
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【リスク及び機会と環境側面の関連】 ここで、リスク及び機会と環境側面の関連を整理する。 環境側面は、組織が環境に与える影響だが、4.1 組織及びその状況の理解は環境が組織に与 える影響を決定する必要がある。こうした外部環境の変化を環境側面に既に取り入れている組織も あるが、2004 年版では規格要求ではないため考慮していない組織も多い。 リスク及び機会は単独で存在するものではなく、図表1のように他の規格要求と関連性がある。こ こに示すリスク及び機会は、外部及び内部の課題、利害関係者のニーズ及び期待、環境側面、順 守義務を発生源として特定したものである。規格要求に忠実に対応するとリスク及び機会が決定さ れてくる。 2015 年版で重要なのは「組織の状況」を踏まえて環境マネジメントシステムを組み立てることで ある。そのため、組織の状況を環境マネジメントシステムに取り入れるため「リスク及び機会」というツ ールを提供しているのである。従ってリスク及び機会として特に漏らしてならないのは、組織の状況 に関連するものである。 一方、図表1で示すリスクは「エネルギーコスト上昇」、環境側面は「電気の使用」であり、組織にとって管理する対象は電気であることに変わりない。また、機会では「省エネ製品開発」を特定して いる。有益な環境側面として「省エネ製品開発」を既に特定している場合は、リスク及び機会は実 質上追加にはならない。従って、組織の状況に関連するリスク及び機会を決定しても、結果的には 環境側面と重なることはありうる。

図表 1 4 項と 6 項の関連性 項番 項目 内容 4.1 外部及び内部の課題 エネルギー不足 4.2 利害関係者のニーズ及び期待 省エネ製品へのニーズ 6.1 6.1.1 リスク及び機会 (リスク)エネルギーコスト上昇 (機会)省エネ製品開発 6.1.2 環境側面 電気の使用 6.1.3 順守義務 省エネ法
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【リスク及び機会の決定方法】 リスク及び機会の決定方法としては、付属書 A.6.1.1 では「リスク及び機会は,決定し,取り組む 必要があるが,正式なリスクマネジメント又は文書化したリスクマネジメントプロセスは要求していな い。リスク及び機会を決定するために用いる方法の選定は,組織に委ねられている。この方法には, 組織の活動が行われる状況に応じて,単純な定性的プロセス又は完全な定量的評価を含めてもよ い。」としている。 定性的な方法としては環境会議での決定、環境管理責任者やトップマネジメントの決定等があり、 定量的な方法としては原因別にリスクを洗い出し、環境側面と同様にリスク評価をする方法等があ る。規格であまり厳密な方法でなくても良いと言っている訳であるから、定性的な方法で適切にリス ク及び機会が決定されていれば良いと思うがいかがだろうか。 以下、リスク及び機会を決定する 2 つの方法を挙げる。

【例 1】リスク及び機会を単独で決定 4.1 外部及び内部の課題、4.2 利害関係者のニーズ及び期待、6.1.2 環境側面、6.1.3 順守義務 を発生源として「リスク及び機会」を決定する方法

項番 内容 4.1 原発停止によるエネルギー不足 4.2 省エネ製品へのニーズ 6.1.2 電気の使用 6.1.3 省エネ法


項番 内容 6.1.1 (リスク)エネルギーコスト上 昇 (機会)省エネ製品開発
















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